中学カリキュラム

中高6年間の学びの土台となる基礎学力をじっくり確実に身につけます


 中学の3年間は、基礎をしっかりと積み上げていく大切な時期です。本校では、中高一貫教育の利点を活かし、じっくりと学習できるとともに、高校の学びへスムーズに移行できるカリキュラムを編成しています。また、中学3年前期には、中学の教科内容をほぼ習得し、高校1年次の内容へと踏み込んだ学習指導を実施しています。

中学1年

 一人ひとりに確かな基礎学力が備わるよう、授業を中心にじっくり学習を進めていきます。中学1年次の学びは、中高6年間の土台になるため、どの教科もバランスよく学習できるカリキュラムを組んでいます。また、期間を定めて、10分間テストを中学3年間実施し、常に8割以上得点することを目標に掲げ、そのための学習を柱とした自宅学習が習慣となるよう促します。

中学2年

 中学1年次の学びを土台に、各教科、徐々に応用的な内容へと踏み込んでいくカリキュラムを組んでいます。また、難しくなっていく勉強に備え、自宅学習の恒常化を促すことを柱としています。生徒一人ひとりに学習計画表の作成を促し、それぞれが計画学習に努められるようにします。さらに、定期試験後のテストフォローなどを通して、不得意科目をつくらない学習指導をしていきます。

中学3年

 中高一貫教育の利点を活かし、どの教科も高校の学習内容まで踏み込んだカリキュラムを用意しています。また、上位層を集めた特進クラス(中学SAコース)を設置しています。本校では、高校1年次からSAコース・Aコースに分かれて学ぶため、SAコースへの進学を目指し、自宅学習を自発的に行い、誰もが定期試験・実力テストで高得点を目指していきます。また、SAコースに進む生徒を選抜するための材料として、本校の高校入試を生徒全員が受験します。


特色ある学び

自分の意志で学ぶことが習慣となる学習プログラムを用意しています。

 学ぶことは本来楽しいものです。しかし、その楽しさに気づくためには、学ばれるのではなく、自分の意志で学ぶことが必要となります。中学では、自分の意志で学習し、その大切さや楽しさを実感できる学習プロジェクトを用意しています。自発的な学習を習慣づけることで、自らの目標に向かって計画的学習を進めていく力が身につきます。


リサーチプロジェクト

 各科目に関する興味のある分野を見つけて、調べ、まとめていく作業を通して、探究心の喚起を
うながします

 Theoria(テオリア)は、本校生徒による研究・作品集です。その内容は、国語科のPOP(ポップ)図書カード、書道(俳句・短歌)や理科の自由研究・社会科の研究レポート、そして芸術科のポスター、彫刻、陶芸など多岐にわたります。それらの作品の中心は中学2・3年生のものです。中高一貫校における、いわば中間学年として授業の内容に留まらない知的好奇心に基づいた取り組みといえます。授業時には見られない生徒の新たな一面をここに発見することができます。創刊から学校内外の方々にご覧いただき、その質の高さに賞賛をいただいています。


  • POP(ポップ)図書カード
    中学1年[国語]

     POP図書カードでは、情報リテラシーの習得を目的として、図書館の使い方、読書指導を行ないます。
    1年の総まとめとして、来年度の中学1年生に向けて図書館の「オススメの本」を紹介するPOPを作成します。

  • 書道(俳句)
    中学2年[国語]

     サマーキャンプでの体験を俳句にし、毛筆で書することを「書写」の単元としています。
    「言語活動」や行の配置・字体の大小など「言語表現」を漢字とひらがなでの表現を逆にするなど自由な工夫を施しながら学びます。

  • 書道(短歌)
    中学3年[国語]

     サマーキャンプでの体験を「口語体でよし、カタカナ語があってもよし、見たもの感じたものを自分の表現で」をコンセプトに短歌で表現し、毛筆で色紙にしたためます。
    生徒のみずみずしい感性による自由な短歌が創作されました。

10分間テスト

 学力の土台の構築と、毎日の自宅学習を習慣づけることを目的としています

 中学では、朝のホームルームの時間を利用して、英語・数学・国語・理科・社会の5教科の小テストを行っています。各タームの前半3日間で1教科ずつテストを行い、後半3日間を追試・補講・課題などのフォローにあてています。各試験で80%に満たない場合は放課後の追試や補講などで対応しています。また、自宅学習が習慣となるよう、10分間テストノートを作成し、予習・復習に活用していきます。10分間テストノートは担任の教員が毎回チェックすることで、生徒の生活の変化を早期発見することができます。その変化に応じて、生徒一人ひとりに適切なアドバイスをしていきます。

テストフォロー

 理解の足りない部分は、確実にフォロー。「つまづき」を見逃がさず、学習の遅れを防ぎます

 定期試験で思うように点数が取れなかった生徒を対象に、試験後にテストフォロー期間を設け、出来なかった問題をやり直し、さらに類題演習で再確認をします。また、試験に向けた学習方法や学習量を振り返り、今後の学習について教科担当から適切なアドバイスをします。「つまづき」を早期に発見することが出来るようにしています。