新着情報一覧

大学訪問授業を書籍化しました。

更新:2023年03月20日

大学訪問授業を書籍化しました。

各界の第一線で活躍されている著名な先生方を招いて行われる「大学訪問授業」が、『21世紀の突破口』と題して、本年度(2022年度)も書籍化されました。

大学訪問授業は生徒の知的好奇心を喚起し、ときには進路選択の大きな契機になっています。

本校事務室では、定価1,980円(税込み)⇒校内割引価格1,200円(税込)で販売しています。

ぜひお買い求めください。

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第39回中学校卒業証書授与式

更新:2023年03月18日

2023年3月17日(金)10時より、第39回中学校卒業証書授与式が行われ、男子236名、女子147名、計383名が卒業しました。

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2022年度中学卒業証書授与式校長式辞

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 中学39期生の皆さん、卒業おめでとうございます。振り返るまでもなく、皆さんの中学校生活は3年間コロナ禍で終始しました。全国一斉休校に始まり、6月の学校再開後も、分散登校や短縮授業が続きました。行事やクラブ活動も中止や延期になったり縮小や変更になったりしました。一年目に比べて二年目、二年目に比べて三年目と、コロナの実態や感染者数の減少がわかってくるにしたがって、それらの制限が少しずつ緩和されてきたとは言え、中学三年間を思い切り楽しめたという生徒はほとんどいないと思います。皆さんはこの三年間をどのような思いで過ごしたのでしょうか。その複雑な思いを想像するだけで胸がしめつけられます。

 コロナ禍において様々な言葉が生まれました。その中でも特に印象に残っているのが、マスク警察や自粛警察という言葉です。マスクをしていない人を非難したり、政府や自治体からの自粛要請に従わない人や店を取り締まろうとする人やその行為を指した言葉です。最近は、マスクを外すように強要する逆マスク警察という言葉が出てきているようです。これらの行為の問題点はどこにあるのでしょうか。マスク警察の場合、マスクをしていない姿を見ただけで感染症対策をしていない許せない人とただちに判断してしまうところに問題があると思います。もちろん感染対策を無視したり軽視したりしてマスクをつけていない人もいると思います。しかし呼吸器の病気や年齢や病のせいでつけたくてもつけられない人もいるはずです。マスクをしていない姿だけをとらえて表面的に決めつけるのではなく、あの人はどうしてマスクをしていないのだろう、きっと事情があるに違いないという想像力を働かせることが必要なのではないでしょうか。あまりにも少ない情報量で決めつけてしまうことは、残念ながら人間に起こりがちな傾向だと思います。特に今回のコロナ禍のように得体の知れない複雑な物事や出来事に出会った時、不安や不満を少しでも解消したいために決めつけてしまうのかもしれません。この三年間の自分の言動を振り返ってみて下さい。表面的な決めつけをしなかったか、それを防ぐためにはどのようにすればいいかを考え、これからの高校生活に活かしてほしいと思います。

 もう一つ、振り返って欲しいことがあります。それは中学1年の6月に放送で実施した入学式でお話しした三つの教育目標についてです。

他者との関わりの中で自己を高めていこう、

失敗を恐れず失敗から学んでいこう、

一生続けられる好きなことを見つけよう、

の三点です。簡単に言えば、経験や失敗を繰り返すことで自分の認識を深めてほしいということです。積極的に人や物事に関わることができたでしょうか。

失敗してもあきらめずに失敗の原因をつきとめ、そこから打開策を導くことができたでしょうか。経験を積み重ね失敗を繰り返していくことで最初をおぼろげであった自分に対するイメージ、自分とはどのような人間なのか、自分の考えはどのようなものか、自分が本当に好きなことは何か、という認識が少しずつ深まっていったでしょうか。これについても振り返ることで学校高校生活の糧にしてほしいと思います。

最後となりましたが、列席いただいた保護者の皆様、リモートで視聴されているご家族の皆様、皆様とともに39期生の卒業を祝えたこと、また、三年間にわたって物心両面のご協力をいただけましたことに教職員を代表して感謝申し上げます。これをもちまして校長式辞とさせていただきます

令和5年3月17日

学校長 中野 浩

卒業生挨拶

 春の暖かさを感じるこの日に、私たちは卒業式を迎えることができました。

 卒業という大きな人生の節目を迎え、三年間で経験し、学んだ多くのことが思い返されます。

 小学六年生の終盤から続くコロナ禍で、私たちは不安でいっぱいのまま入学をしました。しかし、そんな不安は新しい友人ができることですぐになくなりました。また、中学一年生、二年生のときに校外行事ができなかった分、中学三年生でようやく行くことができたサマースクールは今でも強く印象に残っています。クラスメイト全員で協力した輝緑祭では、大きな達成感を得ることができました。体育大会では、どのクラスもしっかりと練習をし、その成果を発揮することができたと思います。それらの行事を経て迎えた合唱コンクールでは、それぞれのクラスが一生懸命練習をして、息のあった合唱を披露することができました。

 このような経験のおかげで、私たちは大きく成長しました。

 この学校で様々な経験をすることが出来たのも、困ったときや不安なときに相談に乗ってくださった先生方、毎日温かく見守ってここまで育ててくれた保護者の方々のおかげです。この場をお借りしてお礼を言わせてください。

 三年間、私たちのことをここまで支えてくださり本当にありがとうございました。中学校生活で得た経験や学んだことを活かして、卒業生として恥じないよう、立派に歩み続けます。

           令和5年3月17日 

卒業生代表 落合 航

春期自宅学習期間の事務窓口開室時間について

更新:2023年03月18日

 春期自宅学習期間【3月19日(日)~4月5日(水))の事務窓口開室時間は、
下記の通りとなります。

 閉室中は、証明書・学割等の発行や、スクールバス回数券・ボタン等の
物品販売が出来ませんので、ご了承下さい。

  
事務窓口開室時間:月~金曜日の8:30~17:00
閉室日 :土曜、日曜、祝日

※閉室中の受付窓口、電話対応は日直の教員が対応いたします。
代表電話番号 044-987-0519
日直携帯番号 080-1266-6924

中学校合唱コンクールが実施されました。

更新:2023年03月17日

3月14日にテアトロジーリオショウワにて4年ぶりに中学校合唱コンクールが開催されました。今年度は学年別での開催となりました。

テアトロジーリオショウワの素晴らしいステージでの演奏はとても貴重な体験となりました。

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桐光学園中学高等学校新入生保護者各位

更新:2023年03月15日

このたびはお子様のご入学、誠におめでとうございます。
4月7日に執り行います桐光学園中学高等学校入学式は、文科省ならびに政府の見解を受け、学内で検討を重ねて参りましたが、新入生の総数および会場アリーナの規模を考慮し、各家庭1名の参列にてお願いいたします。各家庭1名の座席を確保するための対応にご協力をお願いいたします。
※当日はライブ配信を行います。詳細につきましては、4月6日に改めて書面にてご案内いたします。
学校長 中野 浩

TOKOグローバルフェア

更新:2023年03月11日

桐光学園では、初開催となるTOKOグローバルフェアを2月18日と2月25日の2週にわたって、実施しました。

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 本校には、様々なグローバル教育プログラムがありますが、それに参加する生徒の目的は、英語力向上、海外経験、国際交流、未知への挑戦など、多様性に満ちています。TOKOグローバルフェアは、参加者が自分に最適なグローバルプログラムを見つけることを目標に、生徒と教員が協力して、コンサルティングをする企画です。

 この企画が発足したのは、2022年7月末〜9月末で実施したAUS•NZターム留学から帰国した中学3年生〜高校2年生の「留学を通して実際に体感した異文化交流の良さを、後輩に伝えたい」という想いに端を発しています。それは「レポートを書いて読んでもらいたい」「スピーチやプレゼンテーションで経験を直接伝えたい」「海外研修や留学をしたいと考えている後輩の相談役になりたい」「私たちが受けてきた全3回の事前事後ワークショップを今度は私たちの手で運営したい」と、実に様々な声となりました。当初はそれを数名が集まって共有していましたが、いつのまにか10名を超える生徒が集まり、グローバルプログラムに対する想いや経験を実際にカタチにしようと動き出しました。そして、本校国際部の教員と連携を図り、この活動をTOKO GLOBAL PROJECTと名付け、留学相談を行うだけでなく、国際交流活動や次年度以降のプログラムの構築にも積極的に参加するようになりました。

 今後、TOKOグローバルフェアは、桐光学園年間行事の一つとして同時期に行っていく予定です。

コロナでお困りの家庭をサポートします!

更新:2023年03月09日

桐光学園では、本年度の文化祭費の一部を川崎市社会福祉協議会と日本赤十字社神奈に寄付いたしました。

川崎市社会福祉協議会では、本校3年生女子生徒による「コロナでお困りの家庭をサポートします!」というボランティア活動に充当するとのことです。

この「コロナでお困りの家庭をサポートします!」という活動は、今回が2回目、前回はNHKやTBSなど様々な報道に取り上げられたこともあり、ご存じの方も多いと思います。

「遊べるコーナー」や「学習コーナー」なども設けられ、その活動はますます充実したものになっています。

「コロナでお困りの家庭をサポートします!」

日時;3月15日(水)16:00~19:00

場所;NEC玉川事業場

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※画像をクリックするとPDFファイルが開きます

第43回高等学校卒業証書授与式

更新:2023年03月06日

2023年3月4日(土)第43回高等学校卒業証書授与式が行われ、男子385名、女子187名、計572名が卒業しました。

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【学校長式辞】

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第四十三回高等学校卒業証書授与式校長式辞 令和五年三月四日

四十三期生の皆さん、卒業おめでとうございます。皆さんはどのような思いでこの日を迎えたでしょうか。例年であれば、卒業式の挨拶の言葉を中学・高校入試を終えた頃から考え始めるのですが、今回は皆さんにとっての最後の学校行事である体育大会が終わったあたりから考え始めていました。そして考えようとしても考えがまとまらない、考えられない日々が続きました。それは、皆さんの高校生活がコロナ禍に終始していたという事実に尽きます。グローバル化した現代社会を象徴するような複雑な出来事であるコロナ禍を前にして、校長として皆さんの安全・安心を第一に対応・決断をしてきました。その都度の対応・決断には賛否両論がありました。それだけに未だにそれぞれの対応・決断が適切なものであったかどうかの判断が出来ない状態が続いています。卒業式の挨拶の言葉を考えようとしても考えられない理由がここにあります。皆さんの高校生活は二ヶ月の休校から始まりました。その間、授業だけではなく、講習もクラブ活動もありませんでした。緊急事態宣言のもと、不要不急の外出を控えるよう要請されていたので、友人にもなかなか会えなかったことと思います。高校生活に対する期待や不安も、不安が増やしていく分期待が薄まってしまったかもしれません。休校中、皆さんに教科書・副教材を送った時に「新入生の皆さんへ」という私からのメッセージのプリントを同封しました。自分や大切な人の命を守るためにも自分の勝手な考えや行動を控えてほしいというメッセージでした。二度目のメッセージは休校明けの六月に放送で行われた入学式の式辞でした。「何をどのように学ぶのか」という生徒主体の教育のあり方について話をしました。学校生活が始まったとはいえ、行事やクラブ活動は、中止や延期、縮小せざるを得ませんでした。マスク着用の学校生活は心身ともに息苦しいものであったと思います。コロナの実態がわかり始め感染者の爆発的増加が抑えられるにしたがって、少しずつ行事やクラブ活動もコロナ前の形に近づけることができるようになりました。修学旅行や最後の輝緑祭、体育大会も形を変えながらも実施することができました。とは言え、完全にコロナ禍前に戻ったわけではなく、学校生活を含め日常の生活のあらゆる場面で感染予防対策を強いられ、なかなか自由な言動を取りづらい日々が続きました。この三年間さまざまな機会をとらえて皆さんに伝え続けてきたことがあります。それはできないことを数え上げて不平や不満をぶつけるよりも、制約の多いこの状況下で将来に向けて今自分ができることを模索し、それぞれのやり方で試行錯誤してほしい。そしてその経験は将来において必ず活きてくる、と。伝える度に、ただでさえコロナ禍で心身ともに疲弊している生徒たちをかえって追い込んでいるのではないか、という自責の念に駆られたことも事実です。実際、そのような苦しい状況のもと、心を押しつぶされてしまった生徒も少なからずいたと思います。年齢や経験を重ねた大人でさえ混乱したのですから皆さんが不安に感じたのも当然だと思います。そのような苦境の中、それぞれの場面でうまくいったこともいかなかったこともあったと思います。たとえうまくいかなかったとしてもその経験は貴重です。うまくいかなかった経験をしたからこそ、なぜうまくいかなかったのか、どうすればうまくいくのか、ということを考えることができるからです。この三年間、皆さんに伝え続けてきたことがもう一つあります。それは、私が校長に就任する際に掲げた三つの教育目標についてです。皆さんは三つの教育目標を思い浮かべることができるでしょうか。はなむけの言葉として、最後のメッセージとして皆さんに送りたいと思います。

①他者との関わりの中で自己を高めていこう

②失敗を恐れず失敗から学んでいこう

③一生続けられる好きなことをみつけよう

どうでしたか。聞き覚えがあるかどうか確認するとともに、自分の三年間を振り返ってどれだけ実践できたかという点にも思いを馳せてほしいと思います。①番目の「他者との関わりの中で」の「他者」は「他人」という意味に限定せず自分以外の存在と、とらえてほしい言い続けてきました。人だけではなくいろいろな物事と関わることで自分の世界を拡げていってほしいというのが①番目の意味です。端的に言えばできるだけ多くの経験をしてほしいということです。経験を積めば積むほど、自ずと失敗の数も増えていきます。したがって①と②は因果関係で結ばれていることになります。失敗から学んだことは本当の意味で自分のものになるし、失敗からしか学べないこともあります。経験を積めば積むほど、また失敗を重なれば重ねるほど、最初はおぼろげだった自分のイメージが次第にはっきりしてくると思います。自分とはどのような人間なのか、自分の考えはどのようなものか、自分の本当に好きなことは何か、ということが明確になってくるのです。ここでも因果関係が見られると思います。①と②が原因となって③が実現するのです。具体例はその都度変えながらも主題としては常にこの三つの教育目標を皆さんに伝え続けたつもりです。私事で恐縮ですが、考えようとしても考えられなかった今日の卒業式の言葉を考えられるようになった理由について述べたいと思います。それは、校長、教育者として卒業生に送るというスタンスから、一人の人間として、一人の人間である皆さんに伝えようというスタンスに切りかえたことにあると思います。私が高校卒業式の式辞を述べるのは今回で四回目ですが、過去三回に比べシンプルになったのもそのせいかも知れません。最後となりましたが、列席いただいた保護者の皆様、リモートで視聴されているご家族の皆様、コロナ禍で人数制限をせざるを得ない状況でこのような形の卒業式となりましたが、皆様とともに四十三期生の卒業を祝えたこと、また、三年間にわたって物心両面のご協力をいただけたことに教職員を代表して感謝申し上げます。これをもちまして校長の式辞とさせていただきます。

【卒業生挨拶】

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 春陽光に草が萌え、栗木の丘に暖かな風が吹き始める候、私達は桐光学園高等学校を卒業します。

未だコロナウイルスの感染拡大の懸念が残る情勢の中、本日、私達のためにこのような素晴らしい場を用意していただいた先生方をはじめ関係の皆様に感謝申し上げます。また来賓・保護者の皆様、そして吹奏楽部の皆さん、お忙しい中ご参列いただき誠にありがとうございます。

 私達の高校生活は見えない脅威と戦い続けた3年間でした。未知のウイルスの感染拡大に世界中が不安に包まれる中、全国一斉休校は三ヶ月に及び、放送での入学式、分散登校、部活動の制限。イメージしていた華やかな学園生活とは似ても似つかないものでした。

 修学旅行やスキースクールは軒並み延期、そして中止に追いやられ、文化祭や体育大会も通常とは異なる形での開催を強いられました。徐々に感染対策の規制が緩和され、後輩たちが修学旅行や文化祭など通常の学園生活を取り戻し始めた頃には、私達は高校3年生、受験生としてただ外から眺めているだけでした。

 昨年、夏の甲子園で優勝した仙台育英高校の須江監督はインタビューで青春とは密だと語っていました。密であることを禁止され、様々な制約にがんじがらめにされた日々は青春と呼べるのでしょうか。私達はそこから何を得ることができたのでしょうか。

 コロナ禍では特に行事において制限がかけられました。数が少なかったからこそ、一つ一つに濃密な思い出があります。高校二年生での体育大会が高校に入って初めての行事でした。保護者の応援もなく、競技に参加している友達に声援を送ることもクラスTシャツを作ることも許されませんでした。しかし、私達は自らの手で私達らしい体育大会を作り上げるため、今までにないほど熱中しました。クラスTシャツがないならばと、クラスメートは最高にかわいいうちわを作り、さらにおそろいの髪型にしようと髪を編んでくれました。声援はなくても競技中に観客席を見れば友人が手を振り、拍手で応援。そして競技から戻るとみんなが優しく迎えてくれ、私も真剣に競技に向き合う友人を夢中で応援しました。制限の多い学校生活を送っていたあの時、このような経験はとても新鮮に感じられたものです。青空の下で撮った集合写真には、みんなの達成感に満ちたとびきりの笑顔があり、写真を見るたびにあの時の幸せな気持ちは色褪せることなく蘇ってきます。制限がある中でも工夫をこらし最高の思い出を作ってくれた友人たちには感謝の思いでいっぱいです。

 冬には輝緑祭が行われました。例年とは異なる内容でしたが、輝緑祭が開催されると聞いたときは心の底から嬉しかったことを覚えています。クラスごとに時間が与えられて舞台上でパフォーマンスをすることになり、各クラスがダンスや劇、ハンドベルの演奏や自作PVの上映など思い思いの演目を披露する中、私達はミュージックビデオの作成、上演を行いました。それぞれの得意なことやアイデアを出し合い、より良いパフォーマンスをするために妥協しないクラスメートの姿に心を打たれ、一丸となり一つの目標に向かって協力することの楽しさ、大切さを学びました。

クラスの絆がより一層強くなったこの思い出はかけがえのないものとして、これからの私たちを支えてくれることでしょう。

 様々な制約の中で熱意を持って諦めずに一つの目標に向かい、その経験を友人と共有できることはこんなにも意義のあるものなのだと、機会の少ないコロナ禍だからこそ、改めて気づくことができました。行事だけではありません。毎日友人と会えること、毎日授業を受けられること、これらすべてが貴重なものだったのです。

友人と談笑しながら机を囲んでお弁当を食べる昼休み。坂が多いと文句を言いながら毎日歩いた通学路。眠い目をこすりながらノートを取った授業。どれも当然与えられる日常と思っていたものです。コロナ禍での学生生活はそんな当たり前の風景の大切さを教えてくれました。

 確かに私達の日常は従来の青春像と比べると、不自由で物足りない、人によっては可哀想と言われてしまうものだったかもしれません。しかしどうにもならない現実に絶望することなく、全力で戦いぬき、そして楽しんだこの3年間は何物にも代えがたい新しい青春のかたちであったと思います。

先の須江監督のインタビューを要約してご紹介します。

「青春って密なんです。でも全部ダメだ、ダメだと言われて・・・。活動していてもどこかでストップがかかってしまう苦しい中で本当にあきらめないことを全国の高校生はやってくれた。すべての高校生の努力に拍手してもらえたらなと思います。」

 弱い我に打ち克って強い意志の人にならんとする私たちが、コロナに打ち克てないはずはなかったのです。

 この時代を高校生として生きた私達はきっとこれからどんな試練も乗り越えられるに違いありません。

 激動のコロナ禍を皆で駆け抜けたことへの誇り(TOKO PRIDE)を胸に、私達はそれぞれの道を歩んでいきます。

令和五年三月四日

第43期 卒業生代表 3年1組 木村 隼   

3年13組 池尻佳乃子  

『神奈川県高等学校文化連盟「連盟賞」』を受賞しました。

更新:2023年03月03日

文藝部3年生師玉 真礼音(しだま まれね)さんは、昨年度、第36回全国高等学校文芸コンクールにて、文芸評論部門「優秀賞」を受賞、これは全国で2名のみしか受賞に該当しませんでした。

この受賞を筆頭に、師玉さんは高校3年間(中学校を含めると6年間)、文藝部の活動に真摯に取り組みました。それを総合的に評価され、『神奈川県高等学校文化連盟「連盟賞」』を受賞するに至りました。

明日、3月4日卒業式を迎える師玉さんは大学でも文学研究に取り組んでいくとのことです。

本学園としてもこれを高く評し、小塚理事長よりお祝いをいたしました。

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