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学校長メッセージ ~「学校だより」より~

更新:2023年12月23日

2つの「大学訪問授業」から

校長  中野 浩

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 今年度の「大学訪問授業」も1月20日の数学者であり、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構教授である伊藤由佳理さんの講義を残すのみとなりました。

 今月は、2日に臨床心理学者の東畑開人さんによる「心見る仕事」、16日に発達心理学者の今井むつみさんによる「言語の本質」という2回の講義が行われました。

 東畑さんは昨年10月に出版された『聞く技術 聞いてもらう技術』(ちくま新書)が、今井さんは今年の5月に出版された『言語の本質』(中公新書)がそれぞれ版を重ねるベストセラーとなったのでお二人の名前をご存知の方も多いかと思います。

 お二人の著作や講義を通して感じられるのは、複雑さにどのように向き合うか、というテーマが直接・間接を問わず流れていることです。

 東畑さんの場合、心の複雑さや、人間関係の複雑さについて、今井さんの場合は、言語の複雑さ、思考の複雑さについて言及されています。

 東畑さんは、カウンセリングにおいて、カウンセラーが「聞く」人で相談者が「聞いてもらう」人と固定的にとらえることに対して注意を促しています。状況によってはカウンセラーが「聞いてもらう」人に、相談者が「聞く」人になることもあるということです。立場を固定的にとらえることによって両者の間に上下関係が発生して、そのことでますます相談者が心を閉ざしてしまうことは十分に推察されます。カウンセラーや相談者が、時に「聞いてもらう」人や「聞く」人になるという対等な関係によって心が開かれていくこともあるのだと思います。

 畑さんは、「聞く」と「聴く」の違いにも触れています。「聞く」とは、相手の語りを言葉通りに受け止めることで、「聴く」とは、相手の語りの裏にある気持ちに触れること、という風に区別しています。カウンセリングは、相談者の話をただ聞いているだけでは駄目で、話を聴いて気持ちを読みとることが大事だと考えがちです。東畑さんは、「聴く」ことは否定できないものの、「聞く」ことの方が余程大事であることを強調しています。勝手に相談者の気持ちを決めつけるような暴力を慎重に避けなければいけないという思いが感じられます。

 「孤独」というとマイナスなイメージしかないように感じられますが、東畑さんは「孤独」のプラスのイメージを「孤立」との比較の上で論じています。どちらも一人でいるという点で共通していますが、その在り方に違いがあると言います。「孤立」は人とのつながりが失われている(と思っている)ため、他人から悪く思われているのではないかと不安をつのらせている状態です。一方、「孤独」は人とのつながりがあるのが前提で自ら主体的に一人になる状態を指します。だからこそ安心して一人で自分と向かい合うことができるというのです。

 今井さんは、言語と思考の複雑さ、言語と思考の関係の複雑さをテーマに論述を続けています。言語によって思考が作られると同時に、作られた思考によって新たな言語の理解も可能となる円環的な関係を指摘しています。そこに複雑さや難しさがあるわけですが、だからこそ言語や思考について考えていくことの面白さがあると強調しています。

 幼児がどのように母語を習得していくのか、それと外国語を習得することはどのように異なるのか、等々、例示や実験を紹介しながら、その複雑さ、その面白さについて認知科学の視点から考えています。

 最後の質疑応答の時間では、2回とも多くの生徒が質問したことからも、またその質問の内容が複雑さに関わるものが多かったことからも、受講した生徒たちがそれぞれに講義の内容を理解した上で新たな展開を想像(創造)している様子をうかがうことができました。

 12月に入ってからも最高気温が20度前後になったり、一日の寒暖差が10度近くもある日が何日もあったりしましたが、体調に留意され、穏やかな年末年始を過ごされることを祈念しています。

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中学2年生 全国優勝! パラ水泳、新体操

更新:2023年12月20日

中学2年生 坪井弘恭君 が、昨年に引き続き、全国障害者スポーツ大会と日本パラ水泳選手権大会に出場し、大会新記録を含む3冠他、数々のメダルを獲得しました。

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全国障害者スポーツ大会  

25m自由形、優勝(大会新記録)/50m自由形、優勝

日本パラ水泳選手権大会

50m自由形、優勝/100m自由形、準優勝/100m平泳ぎ、第3位

また同じく、中学2年生 加藤智栄里さんが、新体操団体で東京都、関東それぞれの大会で優勝、さらに第41回全日本ジュニア新体操選手権大会女子団体で優勝しました。

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坪井君・加藤さんともに桐光学園寺尾みどり幼稚園、桐光学園小学校の出身の同級生です。

学園としても、その栄誉をたたえ、理事長、校長から改めて表彰いたしました。

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第21回大学訪問授業が行われました。

更新:2023年12月18日

12/17(土)に第21回大学訪問授業が行われ、心理学者で慶應義塾大学環境情報学部教授の今井むつみ先生に「言語の本質」というテーマでご講演いただきました。私たちが普段何気なく使っている言語が持つ、多様な機能について理解を深めることができました。

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高校男子バスケットボール部ウィンターカップ出場応援幕贈呈式

更新:2023年12月17日

第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会2023ウィンターカップに出場する高校男子バスケットボール部に、地元麻生区の皆様、ブレイブサンダース選手の皆様のメッセージが書かれた「応援幕」を山本保奈美麻生区長にお届けいただきました。

4年連続9回目の出場となる本校バスケットボール部員たちは、大会に向けて一層気持ちを引き締めるとともに、これまで以上の成績を残すことを誓いました。

初戦は、12月24日から東京体育館で始まります。

引き続き応援お願いいたします。

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第73回社会を明るくする運動作文コンテスト入賞

更新:2023年12月16日

例年、中学校2年生を中心に夏期課題の一つとして取り組んでいる「社会を明るくする運動作文コンテスト」において、本校から4名が入賞、優秀賞を頂きました。

中3 若月金太郎君

中2 石井颯斗君

中2 木村有那さん

中2 古郡優希奈さん

12月13日、表彰式が麻生市民館で行われ、中2石井颯斗君と木村有那さんが出席いたしました。

社会を明るくする運動麻生区推進委員会委員長 壁 宣昭氏より賞状を頂き、麻生区長山本奈保美氏よりお祝いの言葉を賜りました。

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TOKONEWSが完成しました。

更新:2023年12月14日

「TOKONEWS」Vol,76が完成しました。

グローバルプログラムや野球・サッカー・バスケをはじめとした運動部の活躍に限らず、多数の文化部の活動も紹介しています。

プログラムや部活動に参加している生徒たちの声と写真を中心に掲載しておりますので、是非、ご一読ください。

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また、こちらのTOKONEWSは各種説明会などでも配布しています。ぜひ、説明会、学校見学(電話・メールにて随時)にお運びください。

高校男子バスケットバール部ウィンターカップ出場について

更新:2023年12月06日

高校男子バスケットボール部は、第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会2023ウィンターカップに出場します。

4年連続9回目の出場となりました。

神奈川県予選での応援、誠にありがとうございました。
引き続き応援よろしくお願いします。

卒業生の皆様はこちらをクリックしてください


写真は出場記念のノベルティ(ポスト)カードです。


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第20回大学訪問授業が行われました。

更新:2023年12月04日

12/2(土)に第20回大学訪問授業が行われ、臨床心理学者で白金高輪カウンセリングルーム主宰の東畑開人先生に「心見る仕事」というテーマでご講演いただきました。誰もが持つ心の裏に注目し、いつもと違う「分からない」心の状態を、「分かる」ように試行錯誤する臨床心理の仕事について学ぶことができました。

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